ヘリテージマネージャー
ヘリテージマネージャーとは「地域に眠る文化遺産を発見し、保存し、活用してまちづくりに活かす能力を持った人材」と定義されています。
その講習会に参加してきました。
その会場となった広大な敷地で城を思わせる石垣が構築された大邸宅です。現在は空き家同然の状態です。
文化遺産・文化的価値のある建築。住宅で考えるなら、江戸、明治、大正時代の豪邸あるいは古民家と呼ばれる建物でしょうか。財力があれば保存していくことは可能でしょう。しかし多くに建物が空き家になる原因はそれを保つ人と財力が無くなるからです。また保存するための技術はあるでしょう。しかしそういった仕事が減少していくとそれも無くなってくるでしょう。
建物を維持・保全していくためには「活用」が最も重要なキーワードになってくるように思えます。そうなると建築家だけでなく経営のプロの力が必要となってきます。解りきっていることでしょうが、最も難しいテーマなのだと思います。
残していく技術を磨きながら、どうすればその建物が活用されるのかを、考えていきたいと思います。