伝統構法の耐震性

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伝統構法における耐震性を表現するにはどういった言葉が適しているだろうか。

「地震力を摩擦力に変える」が最も端的に表現していると思います。

石場建てでは石と柱、そして継手、仕口。

木と木を組むことによって摩擦が生じる部分が多くなり、その分地震力が逓減されると考えます。

この写真は改修現場での足固め補強です。地長押のように柱を両側から相欠きにて挟みこんでいます。

摩擦面はかなりとれていると思います。

伝統構法はガチガチに固めるのではなく、揺れながら、きしみながら、緩やかに受け流していくのだと思います。

木材

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シロアリ被害により柱を差し替えました。この写真の左側が元の米松の柱。右が以前の修理で根継ぎした杉材。

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この写真で下が米松、上が杉。侵食の範囲が違います。まして地面に近い側の杉のほうが被害が少ないようです。使用する材種は大事な要素だと確信しています。

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米松の柱がシロアリ被害にあっていた柱です。檜材にて根継ぎをしました。

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根継ぎをした柱の下には鉛板を敷いています。水を吸いにくくするためです。

木造にとっての大敵は水です。如何に雨仕舞をするか、湿気を溜めないか、

そこを大事にすることが長持ちさせる要因だと思っています。

また使用する木材も種類も大切な要因です。